2016年に長野県軽井沢町でスキーツアーのバスが道路脇に転落し、大学生ら15人が死亡した事故で、大学生だったゼミの教え子4人を失った教育評論家、尾木直樹さん(76)が8日、バスの運行会社長らを実刑とする判決について「画期的だ」などとするコメントを発表した。
尾木さんは、バス事業者の社長ら経営陣が業務上過失致死傷罪に問われた判決は過去なかったとして、今回の判決を「画期的」と評価。今回は、ずさんな管理をしてきた経営者らの刑事責任を問えたとして、「高く評価をしたい」とした。
2005年に起きたJR宝塚線(福知山線)脱線事故の遺族らは、企業幹部らの個人としての責任とは別に、組織としての企業の刑事責任を問える「組織罰」の導入を求める活動を続けている。尾木さんも今回の判決を機に「大事故が起きた時にはきちんと企業や組織の責任を追及できるように法整備をすべきだ」と訴えた。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル